こんにちは。
今日は趣向を変えて、つくば市内のTX4駅について駅ごとの特徴について記事を書いてみます。
全国の市町村の中でも指折りに転入超過が多いことで有名なつくば市。
総務省統計局が出している2022年のランキングでは全国1719市町村のうち、つくば市は第7位だそうです。
このつくば市の人口増加をけん引するのが、つくばエクスプレス沿線エリアです。
2005年の開業以来、順調に利用者数を増やしてきたつくばエクスプレス(通称:TX)ですが、つくば市内にはTXの駅が4つもあります。
これらのTX駅周辺エリアはそれぞれに特徴をもった発展をしているので、今日はその一端を紹介してみたいと思います。
これからつくば市への引っ越しを検討されている方の参考にもなれば幸いです。
つくば駅
TX利用者数
- 【2021年度】1日平均乗車人員:12,654人※ (11位/全20駅)(1位/市内4駅)
※つくばエクスプレスHPより
つくば駅は、TXのつくば方面のターミナル駅です。
つくば市内の4駅の中では一番利用者が多いですね。
主な商業施設
- トナリエつくばスクエア
- ヨークベニマル
トナリエつくばスクエアはCREO、Q’t、MOGの3つの複合商業ビルからなる商業施設です。
「トナリエ」というのは、不動産事業を行う日本エスコンが開発を行う商業施設に使っているブランド名らしいです。
2017年にそれまでのつくば駅のシンボル的な存在だった西武筑波店がCREOから撤退してしまったのですが、その後のつくば駅周辺の再開発を担っているのが日本エスコンです。
一部は建て替えを行った上でマンションやオフィスとして提供しながら、低層階には新たなテナントを呼び込んで再生を図っています。
中でも、2021年5月にCREO1Fに入居した「ロピア」は日本版コストコの異名がある激安スーパーで、つくば初出店ということもあり、連日にぎわいをみせています。
なお、低価格を売りにしているためか、現金のみしか使用できないので、ご利用の際は要注意です。
でもコストコと違って会員登録は不要なので、気軽に利用できるのはありがたいですね。
駅周辺の特徴的な施設
- 筑波大学
- 研究機関(JAXA 筑波宇宙センター、産総研等)
やはり何と言っても筑波大学の存在は大きいですね。
東京ドーム約55個分のキャンパスは、一度行っただけでは到底全容を把握することはできません。
筑波大学には他では珍しい体育専門学群という体育・スポーツ・健康の最新の科学的研究成果を活かしながら、指導者の養成を目指す学群(他大学でいうところの「学部」にあたるもの)があり、様々な学生アスリートも存在しています。
サッカーで世界を震撼させている三苫薫選手も、筑波大学の学生だったとのこと。
もしかしたら市内のどこかですれ違っていたかもしれないと思うと楽しいですね。
また、つくば市は “〇〇の街”という標榜をいくつか掲げてまちづくりを進めているのですが、そのうちの一つが、“科学の街”です。
おそらくつくば市に足を運んだことがない人でも、JAXAがあることは知っているという人も多いのではないでしょうか。
“科学の街”のイメージは、まさにこのつくば駅と紐づくものだと思います。
市内に住んでいる身からすると、実際にこれらの施設があるからといって日常的に科学に触れるわけではないですが、連休時など各施設が一般公開をしてくれることがあるので、そういう時は”科学の街”の恩恵にあずかっています。
我が家もJAXAの一般公開に行ったことがありますが、普段は聞けない超専門的な話をかみ砕いて教えてくれるので、興味がわきますし、ちょっとだけ頭が良くなった気分になれます。
(参考) 過去に記事化した周辺のお店
研究学園駅
TX利用者数
- 【2021年度】1日平均乗車人員:5,573人※ (15位/全20駅)(2位/市内4駅)
※つくばエクスプレスHPより
研究学園駅は市内4駅の中では2番目に多い利用者数です。
つくばエクスプレスの開通当初、研究学園駅には区間快速と普通しか停車しなかったのですが、2012年からは新設された通勤快速も停車するようになりました。
駅周辺の開発スピードが速く、発展目覚ましいということの表れかと思います。
主な商業施設
- イーアスつくば
- コストコ つくば 倉庫店
- コーチャンフォーつくば店
イーアスはつくばにおける中心的な商業施設です。
多くのつくば市民がお世話になっている大型ショッピングセンターで、大和ハウス工業が管理・運営しています。
定番から流行ものまで、様々なテナントが入っているので、老若男女誰でも楽しめる施設になています。
2013年にオープンしたコストコも連日にぎわっていますね。
それまでは新三郷のコストコに行っていたのですが、つくばからは遠いのと高速降りた後の街路が混むので、行くときはほぼ1日潰れることを覚悟しないとダメでした。
なので市内にコストコができた時はとても嬉しかったですね。
難点としては、イーアスとコストコにアクセスする主要道路が一緒なので、休日はかなりの混雑を覚悟しないといけないところです。
そして最新の施設としてはコーチャンフォーつくばが2022年10月にオープンしました。
北海道発の本、音楽、文具、飲食の複合店です。
我が家でもオープンしてから足繫く通わせてもらっています。
それまで本屋と言えば、三井不動産が経営していたLALAガーデン内にあったSAZACOFFEEとコラボしたブック&カフェスタイルの店舗がお気に入りだったのですが、2022年10月にLALAガーデンが閉店してしまったので、無くなってしまったんですよね。
ただ、それに変わるようにオープンしたコーチャンフォーつくばは、本・文具の品数が非常に多くて、とても良いです。
施設内にドトールコーヒーが入居しているのも有難いです。
コーチャンフォーの成功点としては、つくば市民の主要な移動手段が車であることを見越して地上部分を全て駐車場にしたところですね。
店舗が2F部分しかないので、オープン前は「それで足りるの?」と思っていたのですが、十分な広さですし、1F部分が全て駐車場なので施設周辺の渋滞がほとんどなくてすごく快適に利用できます。
アクセスが快適なので、1日に2,3度足を運んでしまうことも。
イーアスやコストコにはぜひ参考にしてもらいたいところです。
研究学園周辺には上記の大型店舗の他にも、全国展開のチェーン店から個人事業の店舗まで数多くの商業施設が集まっていて、だいたいの買い物・飲食は研究学園まわりに行けば済んでしまうくらい充実しています。
特徴的な施設
- 映画館(MOVIXつくば)
- つくば温泉 喜楽里 別邸
つくば市内4駅の中で一番の商業拠点なので、4駅の中で唯一映画館があります。
イーアスの館内にあり、これもイーアスの魅力を高めている要因の一つだと思います。
また、駅から徒歩圏に、2018年にオープンした温泉施設である喜楽里があります。
小学生以上を対象とした大人向けの温泉施設で、地下1620mから湧出した源泉かけ流しの温泉のほか、岩盤浴やコミックコーナーもあるなど、かなり充実した施設です。
ご飯も美味しいですよ。
(参考) 過去に記事化した周辺のお店
万博記念公園駅
TX利用者数
- 【2021年度】1日平均乗車人員:2,621人※ (20位/全20駅)(4位/市内4駅)
※つくばエクスプレスHPよ
万博記念公園駅は、4駅の中で一番利用者数が少なく、TX全線の中でも一番利用者が少ない駅です。
主な商業施設
- ピアシティ万博記念公園
- コメリパワー
隣駅の研究学園駅に広域利用が見込まれる大型の商業施設が立地しているため、万博記念公園駅周辺の商業施設は、地域密着型の施設になっています。
ピアシティの中には、茨城県民にはお馴染みのカスミ、ウェルシア、幸楽苑などがテナントとして入居しています。
また、コメリパワーはDIYやガーデニングの趣味を持つ方には御用達のホームセンターですね。
コメリパワーでは、同一型番商品を他社税込価格より10%引きで販売する、という価格保証をうたっており、消費者にはうれしいサービスですね。
上記のほか、茨城県内で唯一のプロントが万博記念公園駅前のapaホテル内のテナントとして出店しているのも面白いです。
特徴的な施設
- 科学万博記念公園
- つくばスマートインターチェンジ(仮称)
駅名にもあるとおり、科学万博記念公園が近くにあります。
科学万博記念公園は1985年に開催されたつくば万博の会場の跡地に整備された公園で、広大な敷地には広い芝生やテニスコート、池などがあり、市民の憩いの場として愛されています。
また、駅から徒歩圏にも吉祥公園という広々とした公園があり、地域の子供たちがたくさん遊びにきています。
また、圏央道につながるつくばスマートインターチェンジ(仮称)の整備が進められています。
万博記念公園駅から車だったら2~3分程度の距離に整備される予定です。
現状でも、市内で一番の商業拠点である研究学園駅まで車でわずか10分程度、ICが出来て広域に車で出かけやすくなれば、さらに交通のポテンシャルが高くなります。
現状では4駅のうち一番駅周辺開発が遅れていますが、2023年度は香取台小学校が新設されるなど人口増加の兆しがあり、大きな公園が近くになるなど住環境も良いので、今後の伸びしろは大きいかもしれませんね。
(参考) 過去に記事化した周辺のお店
みどりの駅
TX利用者数
- 【2021年度】1日平均乗車人員:3,950人※ (19位/全20駅)(3位/市内4駅)
※つくばエクスプレスHPよ
みどりの駅は、4駅の中で3番目の利用者数の駅で、TX全駅では万博記念公園駅につづく利用者が少ない駅となっています。
でも、近年急激に住居開発が進んでいるため、まだまだ数字は伸びるのではないかと思っています。
主な商業施設
- ライフガーデンみどりの
- ウイングマルシェみどりの
みどりの駅周辺の商業施設も、万博記念公園駅と同じく地域密着型のものとなっています。
人口増加が著しいエリアなので、商業施設もかなり充実しています。
ライフガーデンみどりのは、ダイワハウス系列企業が運営する地域密着型の複合商業施設です。
中には、カスミ(スーパー)・カワチ(ドラックストア)・ダイソー(100円均一shop)といった生活必需の店のほか、24時間営業のエニタイムフィットネスも入居しています。
カスミはこちらの「ライフガーデンみどりの店」のほか、駅の西口にも「みどりの駅前店」を構えていて、その距離わずか500mほど。
急激な人口増加に伴う需要増に対応する措置ということがわかりますね。
ウィングマルシェみどりのは、一誠商事が手掛ける飲食複合施設です。
タピオカ専門店DoDoや北京老飯店など、あると嬉しい飲食店のほか、個別指導塾などが入居していますね。
みどりのには上記の他にも、良い食材が安く買えると評判のビッグハウスだったり、子供向け洋服の西松屋、回転寿司の魚べい、タップスイミングスクールなど、地域密着の商業施設が非常に充実しているのが特徴ですね。
特徴的な施設
- 鹿島アントラーズ つくばアカデミーセンター
- 福岡堰さくら公園(つくばみらい市内)
他の駅にない非常に特徴的な施設としては、鹿島アントラーズのアカデミーセンターがあります。
鹿島アントラーズは言わずと知れたJリーグの名門チームですが、そのアカデミーセンターが近くにあるということで、サッカー経験のある親はわが子をぜひアントラーズのアカデミーに、と思うのではないでしょうか。
こうした施設も子育て世帯の移住に一役買っているのではないかと思います。
また、つくば市に隣接するつくばみらい市の施設になりますが、福岡堰さくら公園という大きな公園が近くにあります。
ローラーすべり台を備えたかなり大型の遊具があるなど、小学校低学年くらいまでが思い切り楽しめる公園になっています。
桜の季節は、公園に隣接する小貝川沿いの桜並木がお花見スポットとして大勢の人でにぎわいます。
みどりの駅周辺はこれらの生活密着型の施設が充実していることもあり、子育て世帯の人口が急激に増加しており、2018年に開校したみどりの学園義務教育学校では、1年生のクラスが10クラスを越えているそうです。
(参考) 過去に記事化した周辺のお店
まとめ
今回は、つくば市内4駅に着目して、それぞれの特徴をまとめてみました。
大学や研究施設などつくば市のイメージを体現するつくば駅周辺、市内で一番の商業の中心地である研究学園駅周辺、住環境やアクセス性が良く今後の発展が期待される万博記念公園駅周辺、現在進行形で急激に発展をしているみどりの駅周辺、といった感じでしょうか。
市内全域においてまだまだ発展を続けるつくば市ですが、各駅周辺の開発にも徐々に色が出てきて面白いです。
今後も発展を見守りつつ、つくばの暮らしをお届けしていこうと思います。
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